【解説】MuseScore 4でコーラスアレンジ!|アカペラらしさを出すコツ〈ライラック編〉

アカペラ楽譜の作り方

📚 連載:MuseScore 4でアカペラ楽譜を作る | MuseScoreのインストールがまだの方 ▶ 前回:コードを調べて打ち込む方法

この記事でできること

この記事を読み終わるころには、以下の状態になっています👇

  • ✅ 曲を盛り上げるコーラスアレンジの仕方がわかる
  • ✅ アレンジをするの時のポイント、注意点がわかる
  • ✅ ハモリが何かわかる

STEP 1:ハモリパートを作ってアカペラらしさを出そう!

ザ・アカペラと言えばやっぱりハモリですよね~(笑)
コーラスの最後の仕上げとして、リードボーカルと一緒に和音を作りながら歌詞を歌う、
ハモリ(字ハモ)」を仕上げていきましょう!!

💡 「ハモリって何?」って人へ
ハモリとは、メロディーに対して別の音を重ねて歌うことです。
カラオケで友だちと同じ曲を歌うとき、片方が少し違う音を歌うと「きれいー!」ってなるアレです。メロディーが「主役」なら、ハモリは「名脇役」。ひとりで歌うより声に厚みと広がりが生まれて、曲全体がぐっと豊かになります。
アカペラでは特に重要で、声が重なってはじめて「あのサウンド」が完成します。

▽ハモリの代表曲:Mrs. GREEN APPLEの「点描の唄」です。
 動画では、1:04のところからハモリパートが始まります。
 デュエットソングとしてかなり有名ですよね。この曲では、男性パートと女性パートが
 交互に入れ替わって歌うことで綺麗なメロディーを奏でています。

出典:Tenbyouno Uta / Mrs. GREEN APPLE

展開を作る:サビ全体の中でハモリの部分を決める

パッと聞くと難しそうですし、「どうゆこと!???」って思う人多いと思います。
1つずつ説明するので大丈夫ですよ!!

アカペラの魅力の1つであるハモリなので、ここぞってときに使うと、
聴いている人は「おっ!」となるし、歌っている側も気持ちいい~~~ってなります(^_-)-☆
※原曲にはない、アカペラならではのアレンジなので、曲中には必ず入れた方がいいですね👍

ということで、ここぞという見せ場を作りましょう!!
今回は、ライラックの中でハモリの部分をいくつか作っています。
パターンとしては、①サビ頭、繰り返し部分、②サビ終わりなどです。
動画を見ながら、1つ1つ確認して打ち込んでいきましょう!(ここがアレンジの根幹です

まずは打ち込みできたでしょうか?
コーラスの音数が増えると、ライラックのようなアップテンポのリズムと疾走感が出ますよね!!

この後、アレンジした場所について一つ一つ解説していきますので、興味ある方はご覧ください。
無ければ、次のベースとボイパ打ち込みの記事に移っちゃって全然OKです!!

▼ 保存を忘れずに!

最後に Ctrl+S(Macは ⌘+S)で保存しておきましょう。
前回の記事で決めた「MuseScore楽譜」フォルダに保存するのがオススメ!

STEP 2:【解説】 ハモリを使う方法!タイミングとメロディライン

このライラックのアカペラ楽譜でハモリの部分を考えた時、一番歌ってて楽しいところという基準で作りました!!(結果的に、聞いてても楽しくいい感じになったんですけどね(笑)( ̄▽ ̄))

以降では細かくコーラスの展開を解説します!! ( •̀ ω •́ )✧
まず、曲の冒頭を見ると、実は繰り返しのメロディが隠れています。
ライラックと言えば!と言えるくらい曲の個性が出たパートなので、ハモリに最適です!

解説1:ハモリはどこ?

今回の楽譜では、序盤で言うと、下図に示した赤い枠のところがハモリパートになります。
ライラックでは、サビ頭の『あおいににたすっぱい は~るとらいっらく』が特徴的なメロディで、
「ライラックと言えば!」口ずさみたくなる部分ですね~ ( ̄▽ ̄))

曲の特徴的な部分、聞かせたい部分にハモリを入れることで、曲の中でも強調された展開を作ることができます!

解説2:メロディーラインを使い分けろ!

ハモリでは、ボーカルと同じ歌詞を歌いつつ、音程は①コード音」と、「②メロディ追従」に分かれています。基本的には、特徴的なメロディなのでボーカル追従が良いですが、
サビ頭からメロディ追従だと、「なんかこれじゃないΣ( ̄ロ ̄lll)」感が出てしまうので、
曲の印象を崩さない程度にコード音キープしています☆

解説3:合間を抑えることで、ハモリが際立つ!

次に、繰り返しのメロディの間に少し「③音数を減らす」ことで、しつこさを減らしつつ、
サビの勢いをキープしたまま、飽きさせない展開に仕上げています!!!

解説4:音数を減らし、展開を作る

印象強いメロディの後、「④あえて音を減らし徐々に足していく」ことで、
アカペラ感を表現したまま展開に抑揚を持たせています。
(サビだからと言って、足し算だけでなく引き算が重要ということですね! (`・ω・´)b)

解説5:コード進行で曲の安心感を♪

サビラストに向けて、音数を減らし「⑤原曲通りのコード進行」にすることで、
曲の安心感を演出しています。コーラス的には、ハモリを無くすことで休憩にもなりますね!
音数が多い(短いフレーズの中で音や歌詞が詰め込まれている)と、リズムや音程を取るのが難しくなり、演奏がいまいちになる可能性が出てくるので注意です!!! (๑°ㅁ°๑)‼

解説6:ハモリだけじゃなく、ボーカルを魅せる!

最後も、基本的には「⑥ボーカルのメロディに追従したハモリ」です。
ここでポイントなのが真ん中の青色の部分、ボーカル『おとなになって』のメロディです。
音程がかなり動くテクニカルなメロディですが、コーラスでここまハモリにしてしまうと、せっかくのボーカル見せ場が薄れてしまいます。(前述した、リズムや音程のずれにも繋がりますね。。。)
こういうところでは、「⑦あえてコーラスの動き(音数)を減らす」ことで、ボーカルを聞かせるようにしましょう!!

😅 PoNsがやった失敗談

  • 動かしすぎてごちゃごちゃになった:コーラスに動きをつけようと音程や歌詞のタイミングをいじりすぎて、何がなんだかわからない楽譜になったことがあります。「引き算のアレンジ」を意識してからクオリティが上がりました。
  • バラードで全音符だけにして単調になった:バラードだからと全音符を並べたら、棒立ちのような動きのないハモリになりました。バラードこそ細かいニュアンスが大事だと学びました。
  • 音域確認をせずに渡してメンバーに怒られた:完成!と思って楽譜を配ったら「高すぎて歌えない」と言われました。パートごとの歌唱可能音域を事前に確認するのは必須です。

解説まとめ:ハモリを入れる部分の決め方

ライラックのサビのコーラスハモリ解説は以上です!
こう見えて、アカペラ楽譜では実はいろいろ工夫してるんです。最初からここまで考えて作る必要は全然ありませんが、これから作っていくうちに「単調だな~」とか、「なんかつまんないなー」と思ったら、こういうアレンジを是非試してみてください♪ ٩(ˊᗜˋ*)و

☆今回のポイント
 1:ハモリを入れる部分を探す
 2:歌詞付きコード音と、ハモリを使い分ける
 3:ハモリが一定だと単調になるため、短母音のコード音で落ち着いた雰囲気を出す
 4:音数をあえて減らし、聴かせたいところとのメリハリをつける
 5:コード進行そのままで安心感が出る(曲の聴きなじみ感)
 6:ボーカルの魅せ場を作る

POINT!:ハモリを入れる部分の決め方

基本的にハモリはアレンジなので、原曲との差別化という意味ではルールはありませんが、
🔰初心者向けに、ハモリを入れるときのポイントを👇に記します。

曲の中で、特徴的なメロディー(みんなが知っている部分・耳に残る部分)に使う
  ライラックで言うと、『あおにたすっぱいは~るとらいらっく』のところですね。
  みんな聞いたことあるし、ちょっと口ずさめるくらいのところってイメージです。
  もっと噛み砕くと、「あの曲歌って」と言われたときに最初に浮かぶフレーズが良いですね👍

② 自分が好きな、気に入っているメロディーや歌詞のところで使う
  アレンジは自分の好きな曲を作るときが一番輝きますし、何と言っても楽しいです♪ヾ(≧▽≦)o
  アカペラを聴いたとき、ハモリの部分は2人以上で歌うので、
  音に厚みがあり歌詞がダイレクトにお客さんに伝わります。
  好きな曲のフレーズには積極的に使っていきましょう!!!

③ 多用しすぎない
  忘れがちですが、これが一番大事な要素です。
  ハモリのイメージが強すぎて、曲のほとんどのフレーズにハモリが多くなりがちです。
  曲の展開や抑揚で変化を付けるためにも使うため、使いすぎると逆効果ですΣ(・ω・ノ)ノ!
  本当に使いたいところだけに絞り、そこまではロングトーンや単音で我慢しましょう!

☕ よくあるつまずきポイント&応援コメント

「全然進まない…向いてないかも」

全っっっ然そんなことないです! むしろ初めてで進まないのが普通です(笑)。
僕も最初の1曲目は、サビだけで5時間以上かかりました。最初は操作がおぼつきませんが、
だんだん慣れてきて早くできるようになりますよ! 本当に(*^^)v

「コードの構成音、入れたのに変な響きになる…」

これはアカペラあるあるです。
よくある原因は、隣り合うコード間でパートの音が大きくジャンプしすぎてる ことです。
たとえばTopパートが「ファ→ド」と5度ジャンプするより、「ファ→ミ」と滑らかに動いた方が自然に聞こえます。

「再生したらメロディとコードが合ってない!」

落ち着いて!(笑) よくある原因は2つ👇

  1. Uフレットのキー設定が「±0」になってない  → STEP 1を見直す
  2. 構成音は合ってるけど、オクターブがズレてる → Ctrl+↑↓で調整

まとめ|ここまでできれば一気にアカペラっぽくなる!

お疲れさまでした〜!ここまでくると、楽譜が 「ただメロディが書かれた紙….( ;∀;)」 から
「アカペラとして歌える楽譜」 に進化したのを実感できると思います👏

✅ 完了チェックリスト

全部にチェックがついたら、 アカペラ楽譜のハモリの仕組み はほぼ理解できてますよ!🎉

繰り返しになりますが、コーラス打ち込みは アカペラ楽譜づくりの中で一番時間がかかるパート
特にハモリは、アカペラならではの独特な音楽です。迷ったときは、その曲で一番好きなところ、良いメロディラインを見つけて、ハモリを入れてみてください!💪


次回予告

次回は、 リズム隊と呼ばれる、ベース・ボイパの打ち込み を解説していきます!
また課題曲『ライラック』を題材にやっていきますよ〜♪

それでは、また次の記事でお会いしましょう!PoNsでした👋

▼ 次の記事:
【解説】MuseScore 4でアカペラのベースを打ち込む方法|初心者向けにルート音をわかりやすく解説


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