📚 連載:MuseScore 4でアカペラ楽譜を作る | MuseScoreのインストールがまだの方 ▶ 前回:ベースを打ち込む方法
この記事でできること
この記事を読み終わるころには、こんな状態になっています👇
- ✅ ボイパの基本3点(バスドラ・スネア・ハイハット)を打ち込める
- ✅ ドラム記譜の「どの線がどの音」がわかる
- ✅ ライラックっぽい 「8ビート」のリズムパターンを再現できる
つまり、「アカペラ楽譜が1曲ぶん完成する」 ところまでたどり着きます!
完成イメージを動画でチェック!
まずは完成形を聴いてみましょう👇ベースまでの状態と、
ボイパが入った状態を比べると、「あ、バンドだ!」って感じる瞬間が体感できるはずです。
そもそもボイパってどんな音で構成されてるの?
打ち込みに入る前に、ボイパで使う基本の音をサクッと押さえておきましょう。ここを知っておくと、「あ、ここはドンの音だな」「ここはチッだな」が一発でわかるようになります(*´з`)
アカペラのボイパは、基本的に ドラムセットの3点 を口で再現します👇
| 音の名前 | 口でいうと | 役割 |
|---|---|---|
| バスドラム(キック) | 「ドンッ」「ブッ」 | 低音の芯。曲の1拍目・3拍目を支える |
| スネア | 「タンッ」「パッ」 | 2拍目・4拍目のアクセント。曲のキレを出す |
| ハイハット | 「チッ」「ツッ」 | 8分音符で刻む。曲の細かいノリを作る |
この3つを組み合わせるだけで、世の中の8割の曲のリズムはカバーできちゃいます!
すごくないですか〜?(๑˃̵ᴗ˂̵)و
【ボイパ編】ライラック1番サビのボイパを打ち込む
それでは早速、ボイパを打ち込んでいきましょう!
ボイパは 「バスドラ・スネア・ハイハットを決まった場所に配置するだけ」で、ロックでもポップスでもだいたい対応できちゃいます。
▼ STEP 1:Drum Kit譜表をクリックして音符入力モードON
まずは前回までに作ったMuseScoreファイルを開いて、
一番下の段にあるDrum Kit譜表(6段目) をクリックします。
そしたらキーボードの 「N」キー を押して音符入力モードON!
右上の鉛筆アイコンが青く光っていればOKです。

💡 Drum Kit譜表の見分け方
他のパートと違って、Drum Kit譜表は 音部記号が「縦に二本線(パーカッション記号)」になっています。これが目印!楽器の「Drum Kit」を選べば、自動でこの形になります👍
▼ STEP 2:ドラム記譜の「どこに何を書くか」を覚える
さて、ここがボイパ打ち込みの 最重要ポイント です!
ドラム譜は普通の楽譜と違って、「線の場所=音の種類」を表しています。
💡 3点の場所をざっくり覚えよう
・バスドラ(ドン)→ 譜面の 一番下のスペース。符尾は 下向き
・スネア(タン)→ 譜面の 真ん中(第3線)。符尾は 上向き
・ハイハット(チッ)→ 譜面の 一番上(第5線の上)に×印。符尾は 上向き他のパートと違って、Drum Kit譜表は 音部記号が「縦に二本線(パーカッション記号)」になっています。これが目印!第1回で「Drum Kit」を選んでいれば、自動でこの形になっているはずです👍
MuseScoreでは、Drum Kit譜表で音符入力モードにすると、画面下に「ドラムパレット」が出てきます。ここから音を選ぶか、ショートカットキーで入力できます👇
| 音 | ショートカット | ドラムパレットの名前 |
|---|---|---|
| バスドラ | Bキー | Bass Drum |
| スネア | Aキー | Snare |
| ハイハット(閉) | Gキー | Hi-Hat (Closed) |
💡 ショートカットが反応しない時は?
ドラムパレットの中で 使いたい音をダブルクリックすると、ショートカット割り当てが有効になります。最初に1回ずつ叩いておくと、あとはキー入力でサクサク進みます♪
▼ STEP 3:基本の8ビートパターンを1小節作ってみる
では、いよいよ打ち込み開始です!
まずは ボイパの基本中の基本「8ビート」を1小節だけ作ってみましょう。これさえできれば、あとはコピペで進みます😎
8ビートの基本パターンはこれ👇
拍数: 1 & 2 & 3 & 4 & ハット:チ チ チ チ チ チ チ チ スネア: タン タン バスド:ドン ドン
口で言うと「ドンッチッ・タンチッ・ドンチッ・タンチッ」というあのリズム!
これが8ビートの正体です。
MuseScoreでの入力手順はこんな感じ👇
- 音符の長さを 8分音符(数字キー:4)に設定
- Bキーでバスドラ → 続けてGキーでハイハット(1拍目の表&裏)
- Gキーでハイハット単体 → Aキー+Gキーでスネア+ハイハット(2拍目)
- 3拍目はバスドラ+ハイハット、4拍目はスネア+ハイハットを繰り返す

💡 「同時に鳴らす音」の入力方法
バスドラとハイハットを 同じタイミングで鳴らしたいときは、片方を入れてから Shift+もう片方のショートカットを押します。
たとえば「バスドラ+ハイハット」なら → Bキー → Shift+Gキーの順!これで音符が縦に重なります👍
▼ STEP 4:1小節をコピペしてサビ全体に広げる
1小節うまく作れたら、あとは コピー&ペーストで一気に増殖させましょう!ライラックのサビは基本的に同じビートで進むので、1小節作れば8割完成です(*’▽’)
- 作った1小節を クリック→Ctrl+Shift+End(Macは ⌘+Shift+End)で範囲指定
- … ではなく、1小節だけクリックして Ctrl+C(Macは ⌘+C)でコピー
- 貼り付けたい小節の 頭の休符をクリックして Ctrl+V(Macは ⌘+V)でペースト
- サビが終わるまで Ctrl+V連打で一気に埋めちゃいましょう!
💡 「楽するのは手抜きじゃない!」
ドラマーさんに失礼かもしれませんが(笑)、ドラム/ボイパは 同じパターンを繰り返してこそカッコいいパートでもあります。同じビートを刻むからこそ、メロディが映える。コピペ=サボりではなく、「リズムキープの再現」と思ってください😊
▼ STEP 5:要所に「シンバル」と「フィルイン」を入れてカッコよく
コピペしただけだと、ちょっとロボットっぽい感じがしますよね。
そこで 「シンバル」、「フィルイン(おかず)」 を入れると、いきなり 生のドラマーが叩いてる感 が出てきます!
①シンバルを入れるポイント!
シンバルは、さび頭や折り返しなど、フレーズの最初に入る「ピシー」という派手な音です。
👇が、MuseScore上のシンバルの音符です。
今回は、サビ頭から1、5、10、14、15、16小説目で入れてみてください!!!(`・ω・´)ニヤッ

②フィルインでシンバルへの繋ぎを作ろう!!!
フィルインを入れる定番ポイントは、「4小節目の最後」「8小節目の最後」=セクションの切り替わり目です👇
4&8拍目: ドン・ツカ・ツカ・ドン ← バスドラ、ハイハット、リムショットを駆使😃

💡 フィルインのコツ
入れすぎ注意です!4小節〜8小節に1回くらいがちょうどいいバランス🎶
あんまり多いとリズムキープがブレて聴こえちゃいます。ライラックみたいなアップテンポ曲では、「8小節に1回バシッと決める」と気持ちいい!
💡 ボイパは「歌の邪魔をしない」が鉄則!
ベースと同じく、ボイパも 主役はあくまでメロディです。フィルやアクセントを入れたくなる気持ちはわかりますが、歌が聴こえなくなるくらい主張の強いボイパはNG。
「リズムを支えて、歌を引き立てる」くらいの距離感がベストです👍
さて、ここまででボイパのリズムを工夫することで、だんだんそれっぽくなってきてましたね!
ここで、さらにカッコ良くするためにボイパのアレンジを進めていきましょう!!
まず、サビの折り返しです。『あてもないのに〜』からは、原曲の雰囲気がちょっとゆっくりとするので、コーラスも音数を減らしたコード進行で作りましたよね ( ^∀^)
曲の雰囲気をガラッと変えるために、ボイパも工夫していきましょう!
👇のように、フィルインの後のシンバルをきっかけに、リズムを変えてみましょう!

10〜13小説目: ドンドン・ツート・ドンドン・ツート・... ← の繰り返し🎵
そして、サビのラストでは、細かい音『タム』で「トコトン…」と軽快なリズムを作り、
要所でシンバルを付けることで、原曲のリズム感を再現しましょう!!!
ココが決まるとサビの締めとしてカッコいいので、細かいですが打ち込み頑張ってください!!

14小説目: ツートン・トコトンタン・ツー
15小説目:(14小節目のツーの余韻があり) トンタン・ピシー・ツカトン・カッツッ
16小節目:ピシー・タンツー・ツカドン・タンピシー
17小節目:(16小節目のピシーの余韻があり)タンツー・ツカドン・タンツー
これで完成~~o(≧▽≦)o!!
▼ STEP 6:再生して全パートのバランスを確認
打ち込んだら必ず 全パート再生で確認!
メロディ・コーラス・ベース・ボイパ 全部一緒に聴いてみてください。
👇完成動画!!!
いかがでしたか?
ボイパが入った瞬間、「あ、これアカペラのバンドだ!!」って感動する瞬間が訪れるはずです(笑)
私もはじめてボイパまで打ち込めた時、椅子から立ち上がってガッツポーズしました(๑˃̵ᴗ˂̵)و
私がよくやるボイパアレンジは、YouTubeの【ライラックの叩いてみた】動画を参考にすることです!ドラマーさんの叩き方をそのまま 「ドンタンドンドンタン」に置き換えると、原曲っぽさが一気に増します♪
ただし!ドラマーは手足4本使えるけど、ボイパは口1つなので、音数を間引いて再現するのがポイントです(笑)
💡 うまく聴こえない?焦らずチェック!
・リズムがズレてる → 音符の長さを確認。8ビートなら全部8分音符!
・音が変 → ドラム譜表になってる?普通の譜表に打ち込んでないか確認
・音量が小さすぎ/大きすぎ → ミキサーでDrum Kitのボリュームを調整
鳴っている音や、ベーパの音とリズムが少し違うことに気づいたあなたは耳がいいですね~。
実は、本記事と少し変えたアレンジにしちゃいました(^_-)-☆ 気になる方は、是非動画を参考にアレンジを変えてみてください。
💡 楽器の音色を変える方法
今回のスコアは「ソプラノ」を選んだのでヒトの声っぽい音色になっていますね。
MuseScoreの画面で、「F10」キーを押すと、ミキサー画面が出てきます。
以下の手順でクリックしていくと、好きな音色に変更できますよ~~♪
ちなみに、私のお勧めは、「Synth」→「Lead」にある「Square Lead」で、
ボーカル~ベースまでこの音色に統一してます ( ´ ▽ ` )
ここまでくれば、アカペラ楽譜 完成です! 本当にお疲れさまでした〜!!👏✨
楽器経験ゼロから、6パート全部を組み上げた自分を、心の中で褒めてあげてください(´;ω;`)感動です♪
💡 保存を忘れずに!
最後に Ctrl+S(Macは ⌘+S)で保存しましょう。
ここまで作って消えたら、立ち直れない案件です。。。😭
うまくいかないときの対処法
Q1. ショートカットキー(B/A/G)が反応しない
→ ドラムパレットで 使う音をダブルクリックして、ショートカット割り当てを有効にしてください。これで反応するようになります👍
Q2. バスドラとハイハットが同時に鳴らせない
→ 最初の音を入れたあと、「Shift+もう片方のショートカット」で音が重なります。
例:バスドラ+ハイハットなら → B → Shift+G
Q3. 音符の符尾が変な方向を向いてる
→ ドラム譜は バスドラだけ符尾が下、スネア/ハイハットは上が正解!MuseScoreが自動で振り分けてくれるので、気にしなくて大丈夫です(*´ω`*)
Q4. リズムは合ってるけど、なんか味気ない
→ フィルインを4〜8小節に1回入れてみてください!スネアの16分連打や、バスドラの追加だけでも雰囲気が変わります🎶
Q5. 全パート再生したら、ボイパだけ浮いて聴こえる
→ ミキサー画面(F10キー)でDrum Kitの 音量を少し下げると馴染みます。アカペラは 歌が主役なので、ボイパは控えめが◎
😅 PoNsがやった失敗談
- 原曲のドラムをそのまま再現しようとして撃沈:最初は原曲通りのドラムパターンを入力したら、ボイパ担当から「これ人間には無理」と一蹴されました。ボイパはドラムとは違う楽器と割り切って考えることが大事です。
- 簡単にしすぎて「つまらない」と言われた:難しいと言われるのが怖くてシンプルにしすぎたら「物足りない」とのフィードバック。ボイパ担当に得意なパターンを事前に聞いてから作るのが一番です。
- 8ビートのループで「単調」と言われた:フィルインもなく同じ8ビートをずっと繰り返したら曲の盛り上がりがまったく表現できませんでした。サビ前や終わりにフィルインを入れるだけで一気にクオリティが上がります。
- ボイパの人が使える音がわからなかった:キック・スネア・ハイハットはわかるけど、そのボイパ担当が実際に出せる音がどれかわからず入力に苦労しました。担当者のボイパ動画を聴いて音を確認するのがおすすめです。
アカペラ楽譜、完成おめでとうございます!
本当に、本当に、お疲れさまでした!🎉🎉🎉
ライラック1番サビのアカペラ楽譜が完成しました!
ここまで来れたら、「楽譜なんて自分には作れない…」なんて、もう絶対に言わせません(笑)
僕も初めて6パート全部を打ち込めた時、
「あ、これ”バンド”じゃん!俺、バンド作っちゃったじゃん!!」 って大興奮しました(*ノωノ)
6パートが組み合わさったときの一体感は、何度味わってもクセになります。
これがアカペラの醍醐味です♪
今回はアップテンポのライラックを題材に、アカペラ楽譜のアレンジについて説明いたしました!
次回は、ジャンル別のアカペラアレンジのコツについてお届けする予定です。これを見れば、曲調によってどこをどうすればいい感じになるかがわかりますよ!!
▶︎ 次の記事:【保存版】失敗しないアカペラアレンジ|ジャンルごとの特徴と作り方まとめ
📚 参考になるサイト・ツール
・MuseScore公式ハンドブック – ドラム記譜 … 困ったらまずここ!
・YouTube「ボイパ 基本」検索 … 音で覚えるのが最速
・YouTube「ライラック 叩いてみた」検索 … プロのドラム参考に
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