📚 連載:MuseScore 4でアカペラ楽譜を作る | MuseScoreのインストールがまだの方 ▶ 前回:コーラスアレンジ方法
この記事でできること
この記事を読み終わるころには、こんな状態になっています👇
- ✅ ベースのルート音を全小節打ち込める
- ✅ 一般的なベースの音域がわかる
- ✅ コードについてより理解を深められる
つまり、「アカペラ楽譜の土台&推進力が完成する」 ところまで進めます!
完成イメージを動画でチェック!
文字だけだとイメージしづらいと思うので、まずは完成形を見てみましょう👇
「これくらいなら自分にもできそうかも!」って思えたあなたはもう半分ゴールです👍
「難しそう…」と思った方も大丈夫!この記事で1ステップずつ丁寧に進めていきます。
💡 動画を見ながら進めるのが最強!
各ステップにも動画を埋め込んでいくので、文字と画像でわからなければ動画で答え合わせしてください。音で正解がわかるのが楽譜作りの醍醐味です♪
そもそもベース・ボイパってアカペラでどんな役割?
打ち込みに入る前に、ベースとボイパが曲の中でどんな仕事をしてるのか をサクッと押さえておきましょう。ここを理解しておくと、打ち込みのときの「あ、こういう音にすればいいのか」が腑に落ちやすくなります(*´з`)
アカペラの6パートは、ざっくりこんな役割分担になっています👇
| パート | バンドで例えると | 役割 |
|---|---|---|
| メロディ | ボーカル | 主役。歌詞とメロディを伝える |
| コーラス | コーラス/キーボード | ハーモニーで彩りを加える |
| ベース | ベースギター | 低音で曲の土台を支える |
| ボイパ | ドラム | リズムで曲を前に進める |
ベースとボイパは合わせて 「リズム隊」 と呼ばれます。
コーラスがハーモニーを作ったあと、ベースで土台を、ボイパでビートを 加えると、いきなり”バンドっぽさ”が爆発的に出るんですよ〜!
💡 リズム隊が入ると曲が”立つ”
メロディとコーラスだけだと、ふんわりした合唱っぽい雰囲気になりますが、ベース+ボイパが入ると、「あ、アカペラのバンドだ!」 っていう推進力が出てきます。
アカペラの醍醐味の一つです♪ リズム隊がカッコいい曲は映えますよね~~(๑˃̵ᴗ˂̵)و
【ベース編】ライラック1番サビのベースを打ち込む
それでは早速、ベースから打ち込んでいきましょう!
ベースは 「コードの一番低い音(=ルート音)」を並べるだけ で、もう8割完成と言ってもいいくらいシンプルです。
▼ STEP 1:ベース譜表をクリックして音符入力モードON
まずは前回までに作ったMuseScoreファイルを開いて、
ベース用に確保しておいたソプラノ譜表(上から5段目) をクリックします。
そしたらキーボードの 「N」キー を押して音符入力モードON!
右上の鉛筆アイコンが青く光っていればOKです。

💡 どの段がベース用か忘れちゃった?
第1回で6パート分の楽器を選んだとき、上から「ソプラノ×5+Drum Kit」の順で入れているはず。今回は 5段目のソプラノ譜表 がベース担当です。
▼ STEP 2:「ルート音」を1小節に1つずつ並べる
さて、ここがベース打ち込みの 核心 です!
ベースは 「コードの一番低い音(ルート音)」 を弾く楽器です。
そして実は、コードネームのアルファベットがそのままルート音 なんです。

⚠️ 「ルート音って何?」って人へ
ルート音とは、コードの 土台になる一番低い音 のこと。
たとえばコードが「B♭」ならルートは シ♭(B♭)、「Gm」ならルートは ソ(G)。
コード名のアルファベット(mや7は無視)= ルート音と覚えればバッチリです👍
ライラック1番サビのコード進行は、前回コーラスを作ったときに調べたこれですね👇
1小節目:B♭ → E♭
2小節目:F → B♭ → F/A
3小節目:Gm → Edim
4小節目:Cm → Dm → E♭ → G♭
5小節目:B♭ → E♭
6小節目:F → G♭dim
7小節目:Gm → F
8小節目:Edim → C
(以降サビ最後まで続く)
これをルート音だけ抜き出すと、こうなります👇
1小節目:シ♭(B♭) → ミ♭(E♭)
2小節目:ファ(F) → シ♭(B♭) → ラ(A) ← F/Aはベース音がA!
3小節目:ソ(G) → ミ(E)
4小節目:ど(C) → レ(D) → ミ♭(E♭) → ソ♭(G♭)
…
⚠️ 「F/A」みたいな分数コードは?
「F/A」は 「Fコードを、ベース音Aで鳴らしてね」 という意味。
ベースは スラッシュの右側(A) を弾けばOKです!分数コードはベースの動きをスムーズにするために使われることが多いので、見つけたら「あ、ベースが滑らかに動くチャンスだな」と思ってください😊

まずはこのルートを 2分音符(数字キー:6) で1つずつ入れていきましょう。
1小節に2つコードがある場合は 2分音符×2、4つある場合は 4分音符×4 になります。
⚠️ 「入力した音符が何の音かわからない」ひとへ
MuseScoreは、楽譜が読めなくても大丈夫になっています!安心してください。
まずは、何か音を入力してみて、入力した音を選択すると、画面の左下に『音高:Bb2』という音程が出てきます!!! 便利ですね~~ヽ(=´▽`=)ノ
▼ STEP 3:オクターブを「ベースらしい音域」に下げる
さて、ここで再生してみると…「あれ、なんか高くない?」 って感じると思います。
MuseScoreは音符を入力するとき、直前の音から近いオクターブ を自動で選びます。
そのままだと中音域に入ってしまうので、ベースらしい低音まで下げる必要があります。
打ち込んだ音符を全部選択して(Ctrl+A、または範囲ドラッグ)、Ctrl+↓(Macは ⌘+↓)でオクターブ下げ!
E2〜E3 くらいの音域に収まれば、いい感じのベース音域です(*’▽’)

💡 ベースの音域の目安
一般的なアカペラのベースは E2〜E3 あたりがメイン。これより低いと歌いにくく、高いと”ベースっぽさ”が消えます。
ライラックは原曲キーで歌うなら、低くてもE2より下にはあまり行かないようにしましょう(実際に歌う人が苦しくなります😇)。
▼ STEP 4:8分音符でリズムをつけて躍動感を出す
ルート音を並べただけだと、ちょっと棒立ちな感じがしますよね。
ここに 「8分音符のリズム」 をつけると、いきなりライラックっぽい疾走感が出ます!
ベースの最もポピュラーな打ち込み方が 「ルート弾き(8分弾き)」 です。
同じルート音を 8分音符でズンズン連打する だけ。シンプルですが超効果的です。

💡 8分弾きのコツ
全小節を8分連打にすると忙しくなりすぎるので、
サビ前半は8分でグイグイ、後半は少し休符を入れて緩急 をつけると◎。
ライラックは BPM 150 とテンポが速いので、8分の刻みでも十分疾走感が出ますよ〜🏃💨
⚠️ 音数を増やしすぎないで!
ベースは「ルート+5度+経過音」だけでも十分カッコよくなります。
慣れてきたら3度・7度を混ぜて動きをつけられますが、
最初は シンプルに「ルート弾き」 で完璧です。
歌がメインのアカペラでは、ベースは大人しめのほうが全体がまとまる という鉄則も覚えておいてください👍
▼ STEP 5:再生して土台が安定しているか確認
打ち込んだら必ず再生して確認!
メロディ+コーラス+ベース で再生してみて、低音がしっかり下から支えていればOKです。
いかがでしたか?動画では、①8分音符以上に細かい音だったり、②コードとは違う音程のメロディラインだったりしていますね(笑)
アップテンポの曲では、ベースとボイパでカッコよさを引き出すのが、魅力を引き出すポイントになってきます!
私がよくやるベースアレンジは、例えば、YouTubeの【ライラックの演奏してみた】動画で、楽器のベースを弾いている人のメロディを参考にします。こういったベース演奏動画は、楽譜が下に貼って合って、リアルタイムに線で追いかけた演奏動画になっているため、そのままの音符を打ち込めば、カッコいいベースになりますよ!
ただし!楽器のベースはほとんど低すぎるので注意が必要です(笑)
💡 音が違う?焦らずチェック!
- 音程がズレてる → コードのアルファベットを再確認。F/AならAだよ!
- 音が高すぎ/低すぎ →
Ctrl+↑/↓でオクターブ調整- リズムが合わない → 数字キーで音の長さを再確認
ここまで来れば、 アカペラ楽譜がほぼ完成状態です! お疲れさまでした!
後は、リズムの要!ボイパを打つだけですね♪ゴールがかなり見えてきました ヾ(´∀`*)ノ
💡 保存を忘れずに!
最後にCtrl+S(Macは⌘+S)で保存しましょう。
せっかく作った楽譜を消したら泣けるので。。。😭
うまくいかないときの対処法
Q1. ベースの音域が高すぎて、再生してもベースっぽくない
→ Ctrl+↓(Macは ⌘+↓)でオクターブ下げ!E2〜E3あたりが目安です。
範囲選択(Ctrl+A)してから一気に下げるとラクです。
Q2. 「F/A」みたいな分数コードのルートがわからない
→ スラッシュの右側がベース音 です!「F/A」ならAを弾けばOK。
分数コードはベースが滑らかに動くために使われることが多いので、ありがたく使わせてもらいましょう😊
Q6. サビがちょっと寂しい…もっとカッコよくしたい!
→ ベースに オクターブ跳躍 や、ボイパのフィルインを増やす と豪華になります。
ただし入れすぎると歌の邪魔になるので、4小節に1回くらい がちょうどいいバランスです🎶
最後のアレンジ|次回はボイパの打ち込み編!
お疲れさまでした!ライラック1番サビのボーカル、コーラス、ベースが完成 しました🎉
後は、ボイパを打ち込むだけですね!!もうほぼ80%くらいは作ったも同然の状態です(笑)
ここまで来れば、もう「アカペラ楽譜なんて自分には作れない…」なんて言わせません(笑)。
僕も初めてベースとボイパを打ち込めた瞬間、
「あ、これ”アカペラのバンド”になった!」 っていう感動がすごかったです。
6パート全部が組み合わさったときの一体感は、何度味わってもクセになりますよ〜♪
次回はいよいよ、ボイパの打ち込みです。かなりバンド感・疾走感が出る工程になるので、是非参考にしてください!!
▶︎ 次の記事:【初心者向け】MuseScore 4でアカペラのボイパを打ち込む方法|ドラム譜の作り方を解説
📚 参考になるサイト・ツール
- U-FRET … ライラックのコード進行を確認できる定番サイト
- リンネのコードブック … コード進行をビジュアルで確認できる
- MuseScore公式ハンドブック – ドラム記譜 … 困ったらここ!
😅 PoNsがやった失敗談
- 音域が低すぎて歌えないと言われた:ベースらしさを出そうと低い音を多用したら「この音出ません」と言われました。ベースパートでも人間が出せる音域の下限は意識が必要です。
- 細かすぎる動きで歌えなかった:16分音符で細かく動くフレーズを入れたら「速すぎて歌えない」と言われました。ベースは基本シンプルな動きにして歌いやすさを優先するのがポイントです。
- ベースリードを入れてメンバーが気まずそうにした:ベースに歌詞を歌うベースリードを入れたら担当から「僕は歌いたくない…」と言われて気まずい雰囲気に笑。ベースリードを入れる前はメンバーに一声かけましょう。
- ルート音を無視して変な響きに:コードのルート音を取らずにベースラインを作ったら、コーラスと合わせたときに何か変な仕上がりになりました。ベースはコードのルート音を軸にするのが基本です。
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